シル婆ぁひとり歩きお遍路

純米酒と仏とjazzが好き

某寺でビックリした件

今回、宿坊には宿泊しなかったなぁ…。お遍路中に行き会ったお遍路さん達の話によると、コロナを経て、宿坊を備えているお寺もどんどん減っているそうだ。宿泊はできても、ご飯は仕出し弁当の宿坊もあると。ちなみにお遍路宿も、素泊まりだけ食事なし、というところも増えてると。

確かにお寺さん大変だろうなぁと見ていて思う。今神社の御朱印でも、すでに御朱印が書いてある紙を購入するところが多いのに。88ヶ所霊場では、いつ行っても係りの方がいて、目の前でナマで御納経書いていただけるんだから。その人員を確保するだけでもすごいことだと思うよ。

ところで、今回あるお寺で御納経をいただいたとき。

御納経はお坊さんが書くお寺もあるけど、たいていは御納経専門の方が書いてくださる。そのお寺の御納経はお坊さんが書く寺だった。

シル婆ぁが御納経帳を開いて差し出したその瞬間、お坊さんの電話が鳴ったのよ。お坊さん、シル婆ぁの御納経帳を片手で受け取りながら片手で電話を取り「あー!ちょっと待って!」とイラっとした声で電話に答えるとそのまま放置。

シル婆ぁ思わず「電話どうぞ」と言ったんだけど、無視無視で、ものすごく不機嫌そうに御納経を書く坊さん。書き終わると、片手でお金を受け取りながら電話で話し出した。最初から最後まで一度もシル婆ぁと目を合わせることはなかった。

あまりのぞんざいさに、電話の相手はお身内か知り合いだと思ったのよ。そしたら、会話の内容からどうも宿坊の予約したいお遍路さんらしくて…。

1,2分くらいか待たせた挙句に、電話の話し方もけっこうな言い方で。もうシル婆ぁビックリしちゃった。こんなに態度の悪いお坊さんに会ったことないよ。

お寺の経営もなかなか厳しいのかな。でもお遍路にとって、お寺さんは一期一会。縁あってのお遍路なのに。

他のお遍路から、このお寺さん、若いご住職で、お遍路を世界に発信し、お遍路を世界遺産に!と活発に活動されていると聞いていたのだけれど…。だからよけいにがっかりしちゃった。お寺にとってお遍路って何なんだろうね。