シル婆ぁひとり歩きお遍路

純米酒と仏とjazzが好き

お遍路の宿泊事情(お遍路宿その4)

お遍路宿は、すごい場所にある。シル婆ぁが今回宿泊したお遍路宿は…最寄りの駅は無い。バス停も無い。あっても路線廃止。集落の中で周りは民家しかない、民家すら無く道の途中のポツンと一軒家等々。近所にコンビニはもちろん無く、下手すれば自販機さえ無いところもあった。翌日の飲料が買えずに、部屋の急須でお茶を作って、ペットボトルを洗ってつめて持って行ったこともあった。

でもね、そんなお遍路宿に泊まってると、だんだんお遍路になってくるんだよね。温かいご飯とフカフカの布団に感謝して寝て、朝、また歩き出す。よけいなものが無い。シンプルな幸せ。起きて半畳寝て一畳という言葉を令和にこれほど実感するとは思わなかったよ。

今回は一人で一部屋使わせてもらったけど、ハイシーズンには相部屋もあるとか。ほんとうに切羽詰まると男女の相部屋もあるらしい。お遍路宿ならすんなり受け入れられると思う。

シル婆ぁは途中でビジネスホテルや温泉に宿泊したけど、そういうところに泊まると気持ちが観光客に戻る。駅から遠い、カランに髪が落ちていた、コンビニが近くにない。どうでもいいことなのにね。

 

シル婆ぁにとって、お遍路宿は、大切な良い経験だった。そんなシル婆ぁですが、お遍路宿で、実は少しだけ苦手だったことがあるのです。