シル婆ぁひとり歩きお遍路

純米酒と仏とjazzが好き

お遍路の宿泊事情(お遍路宿その5)

お遍路宿のお風呂については詳細な情報がなく、お遍路に出る前は、なんとなく民宿のお風呂をイメージしていた。男風呂と女風呂に分かれていて、2、3人が一緒に入るのかなぁと。

実際のお遍路宿のお風呂は家庭用のお風呂であった。家庭サイズのところもあれば、家庭より一回り大きいタイル貼りのところもあったけど、すべてボイラーによる沸かし湯。2つ浴室があるところもあったけど、私が宿泊したお宿は全て一室しか稼働していなかった。ハイシーズンは2室稼働するんだと思う。

お風呂は、先にお宿に到着したお遍路から一人づつ入る。風呂場が空いたらすぐ入る。自分の都合よりお風呂の都合。これ鉄則。

シャンプー、コンディショナー(同じブランドとは限らない)、ボディソープ、洗顔石鹸、ボディタオルはどこも置いてあった。ブランドにこだわらなければ充分。シル婆ぁはメイクリムーバーと洗顔石鹸は持参したけど、後は御宿の物を使わせていただきました。髪はあらかじめ短くしていったし、どんなシャンプーでもモーマンタイ。ボディタオルは自分の日本手拭いを使用。お宿によってはバスタオルも置いてある所もあった(洗濯済みのバスタオルが積んである)。

だーがーしーかーしー

意外と快適なお遍路宿の中で、シル婆ぁが唯一苦手だったのが、実はお風呂だったのです。

というのも、家族以外が入った家族風呂に入るってこれまで経験がなくて…。しかも私以外はすべて男のお遍路さん。見知らぬ男の人が入ったお湯に浸かるっていうことが、どうも馴染めなくてね。最後まで慣れなかった。もちろん入ったよ。お湯に浸かったよ。でも何だか落ち着かないというか。

 

57才のシル婆ぁが、いー年してまぁ何を言ってんだかって感じだけどさぁ。他のお遍路さん、とくに女の人はどうなんだろう。抵抗ないのかなぁ。

 

計画の時点で、基本最後のお寺は15:00までに到着し、お遍路宿には遅くとも16:00までに入るように、何となく決めていた。たぶん山登りの経験から、15:00を過ぎると急速に日が暮れると実感していたんだと思う。そして実際にお遍路に出て、このスケジュール感は正解だった。なぜならお風呂に早く入れるから。

信州在住のシル婆ぁは、あちこちの温泉に入ってるし、けっこうやばーいお風呂にも入ったけど、お遍路宿のお風呂で、まさかこんな気持ちになるなんて思わなかった。

もちろん、燃料高騰にもかかわらず、お風呂をいただけたことには感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ修行が足りないね。次にお遍路に行くときには、この気持ちを乗り越えられると良いな。