シル婆ぁひとり歩きお遍路

純米酒と仏とjazzが好き

今回のお遍路宿③ 民宿岡田

65番三角寺から66番雲辺寺の間にある遍路宿。つか、その間にこの一つしかない。三角寺から4時間歩いてやっと辿り着く。

お遍路の間では超絶有名遍路宿。なかなか予約が取れないらしい。シル婆ぁそんな宿とは知らずに一月に予約したんだよ。

三角寺からの4時間はかなりキツい。特に県境トンネルからが長い!この風景が見えた時はホッとした…

f:id:jazzneko-rbaba:20240326210813j:image

玄関付近 

f:id:jazzneko-rbaba:20240326210917j:image

部屋の様子 

f:id:jazzneko-rbaba:20240326211001j:image

掃除はきちんとされているが、昭和な渋ぅーい建物。地震が起きたら倒壊しそう。神経質な人は無理かも…。もちろんWi-Fiなんぞ飛んでない!

 

ここがなぜ有名かというと、三角寺を降りてきてここにしか宿がないことと、ご主人の名物お爺ちゃんがいるから。御年95才ですって!耳は遠いと言っていたけど、矍鑠としてらっしゃる!

 

夕飯 手作りで美味しかった!シル婆ぁご飯(お米)は食べず、冷や酒2杯いただく。コップ酒、右側に見えるね。

f:id:jazzneko-rbaba:20240327104553j:image

夕飯の時も、お爺ちゃんがつきっきりで世話をしてくれる。頃合いを見て、「岡田〜雲辺寺」と「雲辺寺〜観音寺」の手書きの地図が配られる。

f:id:jazzneko-rbaba:20240327104810j:image

f:id:jazzneko-rbaba:20240327104914j:image 

そして、宴もたけなわ、遍路道の写真集(たぶん爺さん撮影)を紙芝居のように見せながら、この地図に沿ってあれこれレクチャーしてくれます!楽しー!夕飯一緒に食べた遍路達と大盛り上がり!

シル婆ぁ、爺さんに、スマホで写真撮らせてください!とお願いしたら、こちらを向いてにっこりポーズ。キャワイイ!

 

朝ごはん

f:id:jazzneko-rbaba:20240327105838j:image

 

トイレはリフォーム済み。お風呂、洗面は昭和のまま。7部屋あるけど4人しか泊めない。お遍路以外は泊めないと言っていた。お遍路は言わなくても、電話の声で分かるんだって。

 

ご主人爺さん、さすがに朝は居なかったけど、息子さんのお嫁さんと実の娘さん(週末だけ帰ってくるみたい)が切り盛りしてる。朝見たら、靴に消臭乾燥剤のパックが入れてあった。嬉しいサービス。朝、お接待でおにぎりをいただいた。

 

先輩遍路や、行き会った歩き遍路に、歩きで三角寺越えるというと、「岡田泊まるの?」「岡田、よく取れたね!」「あの爺さん元気かなぁ」と、よく言われたよ。

そして宿泊後もご主人爺さんの様子をたくさんの遍路に尋ねられたので、シル婆ぁ、撮った写真を見せてあげたよ。

 

そして色んな遍路に、このご主人爺さんの伝説を聞いた!

「ああ見えてiPhoneを使いこなす!」「軽トラ運転してでどこにでも迎えにきてくれる」

「もうお年なので、遍路道のレクチャーは女遍路がいる時だけ」

そういえば、シル婆ぁが宿泊した時は、4人中3人が女遍路だった!

 

宿泊費 7,000円(日本酒代入れて)