シル婆ぁひとり歩きお遍路

純米酒と仏とjazzが好き

焼山寺を越えたら…

お遍路開始してから3日目に焼山寺を超えたんだけど、焼山寺の前と後で自分がとても変わりました。自分でも不思議なんだけど…

○リックの重さが気にならなくなった。それまでは、もうずっとずっと、どの荷物を送り返そうか、捨てようか、荷物を軽くすることばかり考えて歩いていた。焼山寺そのものは、お宿が荷物の回送をしてくれて、お参り用品やペットボトル、雨具など最低限の荷物で越えたんだけだど、4日目からは荷物が重いと感じなくなり、リュックを背負って歩くことが平気になった。

○お勤めの般若心経の意味が急に腑に落ちた。それまでは、ただ読んでいるだけだったけど、なんとなくすーっと心に入ってくるようになり、読む(声を出して読経する)ことに、恥ずかしさとか照れくささが全くなくなった。

○歩くことが苦痛でなくなった。1日目と2日目はけっこう辛くて、疲労で20:00頃には眠くてたまらなかったのに。焼山寺以降はあまり疲れなくなり、夜も朝もすっきり。

○お腹が空かなくなった。

○そして、いつもお大師様が見守ってくれているんだと、感謝する気持ちでいっぱいになり、心が満たされるようになった。

 

んー…なんなんだろう。自分でも不思議な感覚だった。3日目になって、身体もメンタルも慣れてきただけ?…かもしれないし、たぶんそうなんだろう。でも、私は焼山寺でお大師様に会えたんだなぁと思っている。